●江戸和本●忠女福伝 忠女伝 志村天目 天明8年 伝記 甲州八代郡 小売業者 心学

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忠女福伝[忠女伝] 【判型】半紙本1冊。縦225粍。 【作者】志村天目(天目山人・益之(ますゆき)・子謙・礼助・青玉園)作。 【年代等】天明8年3月作。天明8年3月、大田南畝(覃フカシ、直次郎・蜀山人・四方赤良)序・刊。[江戸]楽地堂板。 【備考】分類「伝記」。甲州八代郡末木村土民六右衛門の母で、都留郡忍草村生まれの福女の伝記。福女(?-1814)は、文化11年、都留郡忍草村(忍野村)生まれ。幼少のころ両親をなくす。夫は子六右衛門を残して死去、それから同村百姓五郎右衛門方に奉行しながら幼児を養育、五郎右衛門はハンセン病を病み、財産を手放して治療。雇い人は去り、福ひとり主人の恩を忘れず神に祈願し、薬をすすめるなどしてあらゆる看護をし、主人に仕えたが病はよくならず、生活は貧困化し飢餓の状態になった。福は病主を肩に負い、幼児をたずさえて山河を越えて一宮村末木にたどり、小屋を建て日雇いをしつつ病主を看護し、幼児を養育した。この事が役所に達して福に白金20枚、その子六右衛門に10枚を賜る。83歳で他界したが、志村天目によって『忠女福伝』が著され、後世に伝えられている(富士山NET参照)。 ★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。

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